私たちについて
時間を旅した豆たち。
コーヒーにも、“時”という味わいがある。
日々移り変わる気候や人の営みのなか、
季節をまたぎ、ゆっくりと熟していく
コーヒーチェリー。
その中には、さらなる時を重ねることで
新たなおいしさをまとう豆たちもいます。

FURUMAME DRIPPERS は、
選び抜かれたパナマコーヒーだからこそ叶う
熟成によってさらに引き出された
チェリーの豊かな個性、魅力を
「ヴィンテージ 」として皆さまにお届けします。
まるで、あこがれの
ブランドの古着に出会ったときのような
ときめきと、心をくすぐる一杯を。
カジュアルなドリップバッグで、
その日の気分を、
そっとチューニングしてみませんか。

私たちの想い
特別な出会いを、コーヒーで。
FURUMAME DRIPPERSは、ヴィンテージショップでとっておきの一点に出会ったときのような感動を、コーヒーでも味わってほしいという想いから生まれました。
現代社会というすべてが即座に手に入る効率重視の世界では、
じっくりと熟成させることの美しさや予期せぬ偶然の出会いがもたらす感動に立ち止まる機会は少なくなっているのかもしれません。
時を重ねることで深まる風味、複雑さを増す香り。
世界屈指の品質で知られるパナマの農園から届いたコーヒーには、
そんな「時間」が織りなす特別な物語が宿っています。
私たちは、コーヒーを通じてこの「時間の価値」を再発見してほしいと考えました。
お気に入りのアイテムを纏ったときのような、あの自由で特別な気持ちを
一杯のコーヒーでも体験してほしいのです。
「TUNE YOUR VIBE」
——その日の気分に寄り添い、自分らしさをそっと調律するように。
個性豊かな一杯が、あなたのVIBE(波長)をやさしく整えてくれる。
日常に、小さな自由とやわらかな贅沢を。
それが、FURUMAME DRIPPERSの想いです。

3つの特徴
VIBEという新しい選び方
コーヒーにも、それぞれが持つ独特の「VIBE(波長)」があります。
華やかで自信に満ちたゲイシャ種、自由で奔放なパカマラ種、
爽やかで軽やかなカトゥーラ種など、私たちは単なる品種としてではなくその個性を
「VIBE」と呼ぶことで、スペシャルティコーヒーにまだ親しみがない方にもその日の気分やシーンに合わせて、より選びやすくなるようなラインナップ作りを目指しました。
まるで本棚から今日の一冊を選ぶように、コーヒーで自分のVIBEを表現する。そんな新しいコーヒー体験を届けたいのです。
時間が創る魔法
FURUMAME DRIPPERSの核となるのは、
厳選したパナマ産コーヒーの生豆を、長く愛されるアイテムのように適切な環境で熟成させ、
通常では味わえない複雑な風味プロファイルを引き出しています。
急がず、じっくりと。それが本当の豊かさを生み出すと信じています。
長く愛される価値づくり
「ヴィンテージ」という考えの根底にあるのは、良いものを長く大切にするという想いです。
時間をかけて丁寧に育てられ収穫されたコーヒーチェリーを、
さらに手間と時間をかけて最高品質のコーヒー豆に仕上げる。
そうして生まれる一杯には、作り手の想いが込められています。
「手間暇を惜しまず適切な発酵のプロセスを完了した生豆は、年数が経っても品質を保つ」と、ある生産者は語ります。
「時間の価値」を大切にする私たちだからこそ、長く愛されるものづくりを心がけています。

4つの記憶
一杯のコーヒーに、どんな時間が流れていたのか。
FURUMAME DRIPPERS のコーヒー豆には、それぞれの年のストーリーがあります。
スペシャルティコーヒーの産地であるパナマに生きる人々の暮らしと、取り巻く環境、 生産者たちのたゆまぬ挑戦、その背景を知ることで、 きっとあなたの「今日の一杯」の味わい方も少し変わるはずです。
2020 | 静かな混乱のなかで
収穫の最盛期を襲ったパンデミックと、数年来の気候環境の変化、世界中が戸惑いに包まれた年。 外出制限や長雨など、かつてない制約の中で、人々の工夫と努力によって仕上げられた貴重な コーヒーは、その品質と価値を上げることになりました。 例えば、コーヒーに不可欠な発酵のプロセスを工夫をすることで、チェリーのもつ美味しさがさらに 引き出され、結果コーヒーづくりそのものに、「人と環境に負荷をかけず、より良いコーヒーをつくる」 という、新しい方向性が見えてきました。
2021 | コーヒーを取り巻く環境の変化と進化の年
前年の逆境をバネに、作り手によるさらなる工夫と新たな挑戦によって、 コーヒーの品質に対する人々の意識も変化しました。 一方でこの年の秋、ハリケーン「エタ」がパナマ沿岸にも接近、各地に被害をもたらしました。 それでも作り手の努力によって最後まで仕上げられた希少なコーヒーチェリーは、かつてない品質と 評価を獲得し、次世代への大きなターニングポイントとなりました。
2022 | コーヒーが再び「つながり」を取り戻した年
パンデミックも落ち着き、さまざまな変化とともに人々が農園と、コーヒービジネスに戻ってきました。 この2年間にコーヒー取引の環境も大きく変わり、農園自身が世界中の顧客と取り引きできる、 つまり「Farm to Cup(農園から一杯のカップまで)」という流れと、きめ細かなプロファイルをもった「ナノロット化(僅かな数量しか生産されない特別なコーヒーロット)」が加速します。 これにより作り手とコーヒーを楽しむ私たちとの距離がぐっと近くなったのです。
2023〜 | 豊かさと不安が交錯するなかで
スペシャルティコーヒーがトレンドになり世界的な需要も拡大。 パナマのコーヒー農園で働く人たちによる革新は続き、コーヒーの種類や楽しみ方も多様化し、 これまでの品質の基準をさらに押し上げる結果となりました。 一方では毎年変化し続ける気候環境により、収穫量は今なお減少傾向であるものの、 それでも、この数年間の変化の中でつくられた生産者と私たちとの「つながり」によって、毎日の一杯、 かけがえのない美味しいコーヒーを楽しむことができるのです。